自然を生かした優しい表情の木彫りこの記事をプリントする

人に見せて「良いね!」と言われると、もっと良いものを作りたい! という思いがわいてきます。

 柴崎時男(ときお)さん(福岡市城南区在住)

●自然の一部を使う発想が独特の作品を生みます

自然を生かした優しい表情の木彫り

山形県出身で、子どもの頃から山で木片を削って遊んでいたという柴崎時男さん(60)。9年前、福岡県の交流イベントで宮崎県五ヶ瀬町へ行った際、たまたま作った木彫りが喜ばれたことをきっかけに力を入れるようになりました。
フクロウや干支などの動物、マリア像など、作品のモチーフはさまざまです。木片の曲がり具合、色、形の変化、木目などから、自然と発想がわいてくるそう。木材をつぎ合わせるのではなく、なるべく素材の形を生かすのが柴崎さん流。着色も一切行いません。例えば、真っ黒なフクロウの目には、中心が黒くなる性質があるヤブツバキの枝を利用しています。
素材のほとんどは、現在も交流がある五ヶ瀬町のものです。「いただいた素材で作ったものの中から一番気に入った作品を、五ヶ瀬町にさしあげています。同じものは二つとできないので、なくなっていくのが寂しくもあります。値段は、できればつけたくありません」と、柴崎さん。
制作は本職の三味線・尺八の指導の合間に行っていますが、将来はもっとゆっくり、木彫りに熱中したいと考えています。木彫りを教えてほしいとの声にも応えたいそうです。
柴崎さんの作品の一番のファンは、妻の早苗さん(60)です。「もっとたくさんの人に見てもらいたい」と、自宅で営む整体サロンにも、展示コーナーを作ってしまったとか。今年の「西日本新聞暮らしの文化祭」にも出展予定。

自然を生かした優しい表情の木彫り

連絡先/電話番号092-866-2037

キラキラ輝くビーズアクセサリーこの記事をプリントする

幼稚園児だった娘と一緒に通ったビーズ教室。
娘よりも私が、ビーズにはまってしまいました。

林久美さん(福岡市中央区在住)
キラキラ輝くビーズアクセサリー

●ビーズを作る過程が、楽しくもあり癒やしの時間でもあります
作品名は「seaanemone(シー・アネモネ)」。いそぎんちゃくを意味するビーズアクセサリーは、光にあたるとキラキラと輝き、まるで大輪の花のような華やかさです。
この作品を手がけたのは、林久美さん(39)。4年前、幼稚園児の娘さんと子ども向けのビーズ教室に通って以来、ビーズの魅力の虜に。「もともと手芸が好きで、子どもの洋服などを作っていました。ビーズ教室で先生の作品を見て、デザインや色の組み合わせの多彩さにひかれました」。ビーズの編み方はビーズステッチといって、針と糸を使い、9パターンの基本の編み方を組み合わせていくもの。紀元前からある手法で、世界各国で発達してきたそうです。
創作時の林さんの頭のなかには設計図が描かれているので、一気に作りあげるそうです。気をつけているのは色の組み合わせ。白や黒などシックなものなど、使うビーズによって作品は自在に表情を変えます。2年前にはビーズ・ビーズアートステッチインストラクターの資格を取得。昨年の「西日本新聞暮らしの文化祭」への出品を機に、西新の「モノカフェハコニワ」に出店。「自分が作ったものが売れると、自信にも励みにもなります」とにこやかに話す林さんですが、家事、子育てに加え、今年はPTA役員を務めるなど大忙し。「だからこそ、夜2時間のビーズ制作の時間は貴重。私にとって大切な癒やしの時間です」

キラキラ輝くビーズアクセサリー

「楽しい」「癒やされる」フェルト雑貨この記事をプリントする

「持ち歩きたい」と言われることが多いので、
日常使える小物を作るようにしています。

中村弘美さん(福岡市南区在住)

「楽しい」「癒やされる」フェルト雑貨

●人形の足が取れた、など、壊れた際の修理にも対応
猫など、主に動物のキャラクターのフェルト雑貨を作っている中村弘美さん。特徴的なキャラクターは、すべて中村さんのオリジナルです。「もともと絵が好きで絵本を作りたかったので、アイディアはたくさん浮かんできます」と、中村さん。
中でも人気が高いのは「イシシ君」と名づけた、白い歯を見せて笑う猫です。特に黒のイシシ君には「持っていると幸せになる」という噂があるほど。「宝くじが当たった」「就職が決まった」など、「幸せになったエピソード」が続々と集まります。「プレゼントされたほうがよりいいらしい、など、置いてくれている店の店員さんが教えてくれます」と、作者も知らないところで幸せの輪が広がっています。
現在作品は、“imoko”として福岡県内7ヶ所、千葉県1ヶ所で委託販売をしています。委託先を通じてリクエストを受けることも。「バッグの収納を増やしてほしい」など、難しい注文に悩むこともありますが、そのたびに技術が上がることが楽しいそうです。
直接感想を聞く機会がなかなかないのが寂しいそう。「亡くなったペットの写真からマスコットを作った事があるのですが、受け取る際に涙ぐんで喜んでくれたそうです。そういう生の声を、直接聞けたら」と、現在、対面販売の機会を増やす方法を模索中です。
イベント情報などはHPで見ることができます。

「楽しい」「癒やされる」フェルト雑貨
連絡先/電話番号092-575-3835
http://www.f6.dion.ne.jp/~imoko

微笑ましい樹脂粘土細工の世界この記事をプリントする

作品を通してだと、いろんな人と会話が広がって仲良くなれるんです。教室は笑いが絶えません。


坪井美代子さん(福岡市西区在住)


私のミニギャラリー 樹脂粘土細工

●季節感にあふれる小さく愛らしい作品

子どものころからビーズで遊んだり、折り紙を折ったり、何かを作ることが好きだったという坪井美代子さん(41)。樹脂粘土細工と出会ったのは25歳のころ。「テレビで見て、自分でもやってみたいと思ったのがきっかけ。書店で本を買って独学したんですよ」。
作品は、白い樹脂粘土にポスターカラーを混ぜて好きな色の粘土を作り、手で成形して作っていきます。パーツを作ってボンドで留め、完成したらラッカースプレーを吹きつけて出来上がり。「作っているうちに想像が広がっていくのが楽しいんです」。
坪井さんの作品は形が丸みを帯びて、色彩が明るく、見ているとほのぼのするものばかり。キャラクターの愛嬌たっぷりの飛び出た目が特徴です。

私のミニギャラリー 樹脂粘土細工

結婚後、の教室を開くようになったものの、転勤族だったためバンコクに移住。2年前に福岡市に引っ越してくるまでバンコクで6年間過ごしました。その間、駐在員の主婦の方々に樹脂粘土細工を教えていました。
「日本を離れてさびしい思いをしている主婦の方々も粘土を触ると癒やされて気分が晴れるんです。バンコクには四季がないので、子どもたちにも伝えたくて日本の季節をテーマにした作品を教室で作っていました」。
明るい坪井さんのまわりには生徒さんが集まり、これまでに教えたのは300人以上。近々西区の自宅でも教室を開く予定です。

連絡先/電話番号 092-516-3088

存在感ある天然石のジュエリーこの記事をプリントする

個展は勉強。たくさんのお客様と触れ合って刺激を受け、良い作品を作っていきたいと思います。

原田聖子さん(福岡市中央区在住)


私のミニギャラリー 天然石ジュエリー

●配色のセンスが光るエレガントなジュエリー
天然石をふんだんに使ったコスチュームジュエリーを制作する原田聖子さん(37)。「コスチュームジュエリーとは洋服のような感覚で身に付けるボリュームのあるアクセサリーです」。モダンなセンスとクラシカルでオリエンタルなセンスが融合した高級感ある独特のジュエリーは一度見たら虜になるファンが多いようです。

原田さんは九州造形短期大学で油絵を学びました。その後、百貨店のインポートアクセサリーショップに勤務する中で、ジュエリー制作を独学で始めました。昨年4月に独立し、自身のブランド「KIYOKOHARADA」を設立。

私のミニギャラリー 天然石ジュエリー

原田さんのセレクトした天然石はそれ自体、形や色彩が魅惑的。デザインは石を見てからイメージをふくらませます。一つひとつの石はワイヤーを使ってめがね留めという技法で丁寧に留めていきます。まるで絵画のようにグラデーションを効かせた配色も特徴。「ただ色を合わせるのでなく、個性を出したいと思っています」

現在、独立して3回目の個展のため、作品を制作中。8月3日(月)から同12日(水)まで新天町北通りの「ギャラリー風」で開催されます。身に付けると肌になじみ、オシャレに見せてくれるのが原田さんのジュエリー。作品はネットでも購入できます。

連絡先/電話番号092-791-9203
http://mimosa-online.net

つややかで美しい手組みの組紐この記事をプリントする

組紐のデザインをイメージするのはとても楽しいです。

竹中美代子さん(太宰府市在住)

四季を感じる組紐を作っていきたいです。

城戸智子さん(筑紫野市在住)


私のミニギャラリー 組紐のデザイン

●好きな絹糸とデザインで自分だけの帯締めを作る


 太宰府市梅が丘にある「幸尻タミ子きもの学院」では着付け教室と同時に組紐教室を開催しています。講師を務める竹中美代子さん(59)(=写真右)は神戸きもの学院を創業した母の幸尻タミ子さんが組んでいるのを見て自然に組むようになったとのこと。十数年前に伊賀白鳳流の師範免許を取得したのち、講師として指導にあたっています。
城戸智子さん(36)(=同左)は学院の生徒として着付け教室に通ううちに、組紐も習うようになりました。

私のミニギャラリー 組紐のデザイン

組紐は組み方によって角台、丸台、綾竹台などを使い分け、まわりに色の数だけ駒を下げ、駒を移動しながら組んでいきます。組み上がったら最後に足し房をし、切りそろえて完成。絹糸の持つしなやかさと、日本古来の美しい色合い、それを引き立てるオリジナルのデザインが魅力です。
「手組みだと着物に合うように自分で色を考え、季節に合った自分なりの帯締めを作ることができます」と竹中さん。
「その日によって湿度や手の具合が違うので、太さや締め方をそろえるのが難しいところです」と城戸さん。「手組の組紐は機械で作ったものと違って、一度締めたら緩まないのが特長です」と口をそろえるお二人の帯にはすてきな帯締めが光っていました。

連絡先/電話番号092-923-2828

プリザーブドフラワーをセンス良くアレンジこの記事をプリントする

すてきな花器を探して、小物にもこだわりを持ったアレンジを心がけています。

大坪 裕子さん(福岡市城南区在住)

プリザーブドフラワーのアレンジ

●色と形のバランスを取ってオシャレにまとめる
ワイヤーで小物入れを作ったりするなど、もともと作ることが好きだった大坪裕子さん(32)。プリザーブドフラワーのアレンジに出合ったのは七年前のこと。「お花に携わるアルバイトをしていたときにアーティフィシャルフラワー(造花)のアレンジの体験レッスンを受けて、生花、プリザーブドフラワーのアレンジに進み、FDA(フラワーデコレーター協会)の講師の資格を取得しました」
プリザーブドフラワーのアレンジは、好きな花器を用意して、材料の花や葉にワイヤーを通しフォームに挿していきます。「イメージを思い浮かべながら、バランスを考えて完成させます」。かわいい感じのアレンジからシックなアレンジまで、大坪さんの手にかかると感性豊かにまとまります。

プリザーブドフラワーのアレンジ

出来上がったアレンジは玄関先に飾ったり、テーブルに置いたりして楽しみます。五月の母の日には川端商店街でカーネーションを使ったアレンジを作って販売し人気を呼びました。作品はインターネットで購入可。オーダーにも応じます。「わたしの作ったアレンジを喜んでくれる方がいるのがうれしいです」。また大名で教室も開催。体験レッスンは三千円(材料費込)。「人に接することが大好きなので楽しいんですよ」。詳しくはお問い合わせを。
連絡先/電話番号   090-7396-3456
http://mano.ocnk.net/

ほのぼの癒やされる和の小物この記事をプリントする

母は小物作りが楽しくて、毎日作っています。作り出すとわき目もふらず時間を忘れるようです。

井口 彰子さん(福岡市中央区在住)

ほのぼの癒やされる和の小物

●どこかほっとするお地蔵さんが人気

井口彰子さんは、お母さんの牛島幸恵さん(71)の和小物を紹介する「ほのぼの家」を主宰。井口さんの一家は、祖母から始まり、お母さんの牛島幸恵さん、井口さん自身、そして娘さんまで四代続けて手作りが大好き。昨年の「西日本新聞暮らしの文化祭」にも「ほのぼの家」として参加、井口さんがサポートしました。

牛島さんの作る和小物はほのぼのとして、見ているだけで心和んできます。特に傘をかぶったお地蔵さんは大人気で、これまでに五百体ほど制作。布を切って縫い合わせて顔を作り、胴体はかすりの着物を着せ、下部にペレット、上部に綿を詰めて立たせます。気を使うのは糸を縫い付けて作る顔の表情。杖はつまようじにテープを巻いて作っています。赤いよだれ掛けがアクセント。手作りなので一体一体着物も表情も違うのが魅力です。「プレゼントすると、家にもかすりがあるので使ってと、着物をいただくこともあるんですよ」と牛島さん。

ほのぼの癒やされる和の小物

黄金色のお地蔵さんの携帯ストラップも、付けていると良いことがありそうと評判。ほかにも、もんぺも付いたかすりのちゃんちゃんこ、干支の人形、鶴などを制作。
作品は人にプレゼントしたり、手作りのお店に出したりしています。「プレゼントした人から『見ていると和む』と言ってもらうと、またがんばろうと思うんです。これからも作り続けて、人に喜んでもらいたいと思います」

連絡先/
電話番号   092-716-1202(井口さん)

プリザーブドフラワーのアレンジこの記事をプリントする

自然の中に咲く花のように、見た人の気持ちが癒やされるアレンジを作っていきたいと思います。

やべせつこさん(福岡市南区在住)

プリザーブドフラワーのアレンジ

●ふんわり柔らかな質感に心が安らぐ
十九歳で小原流の生け花を習い始め、今では生け花とヨーロピアンフラワーアレンジメントの教室を持つやべせつこさん(55)。
生花のフラワーアレンジのカリキュラムの一つとして教えているのがプリザーブドフラワーのアレンジです。作品は素材をワイヤリングし、器とのバランスを見ながらサハラ(花を挿すベース)に挿し、ボンドで止めて完成させます。
「プリザーブドフラワーの良さは生花のみずみずしさを残しながらも扱いやすいこと。形が作りやすく、長く楽しめるのが魅力です」

ドイツ・ヨーロピアンデザインの理論に基づいて、花や植物の特性を生かした表現ができるように心がけているやべさんも、ナチュラル感を大事にしたプリザーブドフラワーのアレンジやブライダルブーケを作っています。やべさんのアレンジは色の取り合わせが優しく、花がふわっとして、まるで生きているようなフレッシュな印象を与えます。

プリザーブドフラワーのアレンジ

昨年の「西日本新聞暮らしの文化祭」には秋の風景を表現した作品を展示。「季節感を出した作品を作りました」と語るように、地面に水に似せた素材を置いて水の流れを表現し、自然の中に咲き乱れる花々や紅葉した葉を再現した作品はほかでは見られない創作意欲にあふれたユニークなものでした。「自然の風景のような作品をこれからも作ってみたいと思います」。

連絡先/電話番号   092-541-3061

繊細なビーズアクセサリーこの記事をプリントする

かわいいアクセサリーをたくさんの人に身につけて欲しいです!

自分がつけたいアクセサリーを自分で作ろうと思ったのが、作り始めた理由なんです。

佐藤史子さん(福岡市早良区在住)

 

 ●日常使いのものもブライダル用も手がけます
もともとアクセサリーが好きで、宝飾店に勤めた経験もある佐藤史子さん(40)。「宝飾店のジュエリーは敷居が高い気がしませんか? ビーズで気軽に着けられるものを作ってみたかったんです」。
最初は独学でしたが、やがて日本余暇文化振興会のビーズインストラクターの資格を取得。リング、ネックレス、イヤリング、ピアス、ブレスレット、携帯ストラップと、何でもお手のもの。
ネックレスであれば、パーツをテグスやワイヤーでつなぎ、専用のペンチで小さな金具を取り付け、形を作ります。「デザインはビーズをつなげながら考えます。だからほどくこともしょっちゅうなんですよ(笑)」

繊細なビーズアクセサリー

佐藤さんの作品の特徴はそのレースのように繊細なデザイン。あるとき従妹の結婚式のためにティアラを作ってあげたら、とても喜ばれました。それがブライダルアクセサリーを作るきっかけに。
現在はブライダルアクセサリーのオーダーも請け負っており、作品を置いているショップではレンタルも可。

「特別な日に着けるアクセサリーに、私が作るものを選んでいただくことは、とてもやりがいを感じます。将来、花嫁さんが自分で自分のブライダルアクセサリーを作るためのビーズ教室を開催できたらうれしいです」と夢をふくらませます。



現在、西新商店街の「モノカフェ ハコニワ」に出店中。
ブランド名は『e*fu』。
連絡先/電話番号090-5290-8291


少女らしさを失わない布小物この記事をプリントする

デザインも機能も優秀なバッグを作り続けたいです。

アンティークな感じが好きで、自分が使いたいもの、 欲しいものを一生懸命作っています。

中村庸子(つねこ)さん(那珂川町在住)


十年前から自宅で『雑貨のAngel(エンジェル)』というお店を開いている中村庸子さん。「ロマンチックな大人の女性のための雑貨店です。プレゼントなどを求めてお見えになるお客様が多いんですよ」

三年前から仕入れた雑貨だけでなく、自作のバッグ、ポーチなどの布小物も置くようになりました。パッチワークが得意なお客様に習ったのがきっかけです。
パッチワークのバッグは取っ手に革をあしらい、きちんとした印象となっています。布のバッグは軽いので肩にかけると、とても楽。レースを使ったポーチは優しいイメージ。「今は何を作ろうかとか、どんなデザインにしようかとか、いろいろ考えながら作るのが何よりも楽しいんです」

少女らしさを失わない布小物

子どもの頃から空想するのが好きだったという中村さん。小学校まで四十分かかる道のりも、洋服や文房具のことを考えながら登校していました。「鉛筆は花柄だったらいいのにとか、思いを巡らせていましたね」と微笑みます。その想像力が今、作品作りに生かされています。

昨年は「暮らしの文化祭」に初めて出品しました。「こんな小物が欲しかったんです」とお客様に話しかけられ、うれしかったとのこと。
「技術を磨いて、もっともっと素敵な作品が作れるようになりたい」と夢はふくらみます。


連絡先/092-953-0725
〈ホームページ〉http://www.angelzakka.com

光沢があり華やかな手染めの花この記事をプリントする

一つひとつ表情の違う手染めの花をハコニワでご覧ください!

手染めの花は手にとって実際に身に着けていただいくと、イキイキとした表情が出てきます。

萩原和代さん(福岡市中央区在住)


●一つひとつ表情が違うのが魅力です
手染めした布で花を作る萩原和代さん。お友だちに誘われたことがきっかけで手染めの花と出会い、十七年になります。

手染めの花は白布を花びらの形に切り抜き、刷毛で色を塗って染め、乾かし、コテをかけたり、手でひねったりして表情を出します。ボンドを使って花芯(ペップ)を付けて成形すれば完成。
「色の出し方やコテのかけ方、花芯の付け方で、一つひとつ花の表情が変わるところに魅力を感じます。花芯は沈みすぎても、飛び出しすぎてもだめで、バランスが大事なんです」

出来上がった花はつややかな光沢があって、華やか。ブーケやコサージュ、髪飾りにして使います。「ある方は一つのコサージュをバッグにつけてみたり、いろいろ上手にアレンジして使い回してくださって、うれしく思ってます」

子どものころから物作りが好きだったという萩原さん。疲れたときも光が差す作業机の前に座るとほっとすると言います。「作業机の前は私の指定席なんです」

作ったものをいろんな人に見てもらいたいと、手づくりイベント「西日本新聞 暮らしの文化祭」に出品。「対面式販売でドキドキしましたけど、足を止めてくださる方とお話しし出したら止まりませんでした。たくさんの人との出会いがあってワクワクして、とても楽しかったです」


現在、西新商店街の「モノカフェ ハコニワ」に出店中。
光沢があり華やかな手染めの花

おみくじ付きの携帯ストラップこの記事をプリントする

奥田典子さん 馬場江津子さん
Pearl Rain(パールレイン)
好きな石は持っているだけでも落ち着きますよ。奥田 典子さん(福岡市博多区在住)
元々、物作りが大好きなので楽しんで作ってます。馬場 江津子さん(福岡市早良区在住)

 ●天然石を使ったオシャレなストラップとブレスレット

西新商店街の「モノカフェハコニワ」で、天然石を使った手作り携帯ストラップにおみくじを付けて販売している奥田典子さんと馬場江津子さんのブランド「Pearl Rain」。「天然石を使ったストラップはよく見かけますが、オシャレなものが作りたかったんです。ほかに淡水パールもよく使います」とお二人。ローズクォーツ、オニキス、アメジストなどの天然石が特に人気があるそうです。

バラの花がついたおみくじのデザインもかわいいと評判。「おみくじは山口県周南市にある女子道社から取り寄せたもの。女子道社では日本のおみくじの大半を作っているんですよ。携帯ストラップには表が日本語で裏が英語になっているおみくじをつけています」と奥田さん。携帯ストラップのほかに、天然石で作ったブレスレットも制作販売しています。ストラップもブレスレットもデザインを担当するのは馬場さん。パッケージまでハイセンスに仕上げます。

第一、第三土曜日はカフェ&ギャラリー「萌」(福岡市東区筥松2-22-20)でも販売。「萌」では石を自由に選んで作ることもできます。また、携帯ストラップ(1,580円)を購入すると、プラス1,500円で占いのプロでもある奥田さんが、もう一人のスタッフ高田寿恵さんと共に占ってくれます。

連絡先/092-210-0199(奥田さん)
〈ホームページ〉http://shop.pearl-rain.jp


おみくじ付きの携帯ストラップ

小さな豆本の多様な世界この記事をプリントする

古賀 涼子さん  

豆本は飾っても楽しいし、小さいからいつでも持ち歩けるという良さがあります。
古賀 涼子さん(福岡市中央区在住)

●誰でも発行することができる本

小中学生の女の子向けの本などでかわいいイラストを描いている古賀涼子さん。平成十八年からは豆本作家としても活動を始めました。

「自作のイラスト集を作りたかったんです。普通の本の出版は大変ですけど、豆本なら自分で発行することができると思いました」。独学で作り始めた豆本ですが、平成十九年に東京の豆本展に参加。平成二十年には福岡で関東の作家を中心に全国から約四十人の豆本作家を集めた展覧会「ふくまめ」を主催し、話題を呼びました。

 「長く持ってもらうために丁寧に作っています」という古賀さんの豆本は手作りとは思えないほど完成度が高いもの。オリジナルキャラクターなどの原画はアクリルで描き、コピーして製本。美しく仕上げるために紙を切るときは一方向ごとにカッターの歯を折るなど、気を使います。

現在、西新商店街の「モノカフェ ハコニワ」に作品を出店中です。また四月十六日(木)~同二六日(日)までギャラリー天神アートフレンズ(福岡市中央区天神三‐三‐五)で「ふくまめ2」展を予定。写真・絵本・詩集・マンガなどバラエティーに富んだ作品が見られます。週末にはワークショップも開催。「一時的なブームじゃなくて、豆本文化を福岡に定着させたいんです」と真摯(し)に豆本と向き合う古賀さんです。 

連絡先/090-9590-2585
〈ホームページ〉http://web.mac.com/rism_g/

豆本

明るく元気が出る手作りキルトこの記事をプリントする

酒匂 厚子さん

生活雑貨からアート作品まで、いろいろ作れるキルト。
空き時間で気軽に縫えるのが魅力です。
酒匂 厚子さん(福岡市博多区在住)

●好きな生地で好きな物を作って楽しむ

子育てが少し楽になって何かしようと思っていたとき、友だちの誘いでパッチワーク教室に行って以来、約二十年続けているキルト。「布さえあれば、ちくちく縫ってできるので、主婦の趣味としてぴったり。いつまでも愛用するためには自分が好きな生地で作るのが一番です」と酒匂厚子さん。

ご主人が転勤族だったため、各地を転々としてきました。三年前に福岡市に戻り、各所で講師として活躍していますが、そのきっかけは鹿児島県のある市に引っ越したことでした。自作のキルトのバッグを公共施設に提げていったところ、女性市民の目に留まり、うわさを聞いた教育委員会から勤労婦人センターの講師をしてほしいと頼まれたのです。そこでいきなり三十人の生徒さんを教えることになりました。それから(財)日本余暇文化振興会などの講師の資格も取得。大勢いる生徒さんたちと合同のグループ展をするなど発表の機会も作っています。「キルトを通していろんな出会いを楽しんでいます」

ありきたりの作品では面白くないという酒匂さん。写真はハワイのアロハシャツの端切れを利用したタペストリーで、元気が出るような明るい色合いが特徴です。「壁に掛けてもいいし、マルチカバーとして使ってもいいですよ」。

七五三の着物の生地を利用したり、スパンコールを飾ってみたり、どんどん作品の世界を広げています。

連絡先/080-1736-0518

ハワイのアロハシャツの端切れを利用したタペストリー

ファンタジックな心象風景この記事をプリントする

館 秀夫さん

絵をファンに喜んでもらうだけで十分。これからの夢は絵を通して子どもたちを育てることです。
館(やかた)秀夫さん(前原市在住)

●加布里の夕日に魅せられ、人々と交流しながら描く

深夜の森や海の情景を、心象風景として描く館秀夫さん。独学で絵を学んだ館さんは、東京の本郷生まれながら風景を求めて全国を歩き、前原市の加布里湾にたどり着きました。「加布里湾の夕焼けの輝きは日本一でした」。そこで近くの深江(二丈町)に住むことにし、六年前から前原市に腰を落ち着けました。

油彩を主にアクリル、水彩、パステルといろんな技法を使い分け、モチーフは風景や生物など。風景はスケッチを元にデフォルメしたものが多く、人間の孤独などを表現しています。最近極めた技法が金箔、銀箔を使うもの。「キャンバスを下塗り後、ジェルを塗って凹凸を作り、金箔または銀箔を張って下地を作り、その上に油絵の具で絵を描きます」。そこに描かれた絵は豪華な質感を放ちます。

年に二、三回、地域や天神のギャラリーなどで個展を開催。作品は全国の役場などの施設にも寄贈しています。

自宅のアトリエでは館絵画教室も主宰。幼稚園児から高齢者まで、さまざまな生徒さんたちが絵を習いにきています。「家庭的な教室なので生徒さんたちとのお付き合いが長く続きます。大学に入学しても地元に帰ると寄ってくれるのがうれしいですよ」。


連絡先/092(322)2553
※3月16日から同29日まで前原市の「イマジンハウス(前原市高田271‐1 電話092(324)5501)」で個展を開催予定。

心象風景画

ロマンチックなテディベアこの記事をプリントする

中島淑子さん、河野涼子さん

心を込めて楽しくベア作りをしています。
中島淑子さん(福岡市中央区在住)
テディベア作りは私に元気を与えてくれます。
河野涼子さん(糟屋郡須恵町在住)

●作っている自分たちも癒やされる

テディベア作りを通して知り合った中島淑子さんと河野涼子さん。河野さんは平成十一年にハウステンボスのテディベアコンテストを見てテディベアに魅せられ、創作を始め、二年後に同コンテストでグランプリを受賞。同じころ中島さんはデパートのワンデイレッスンに参加したことからベア作りを始めました。今ではいろんなイベントに一緒に参加しています。

二人の作るテディベアは抱きしめたくなるようなかわいらしさが人気。手と足と首はジョイントを使って動くので、いろんなポーズが楽しめます。「作り方は型紙に合わせてモヘアを裁断し縫い合わせ、綿を詰めます。ジョイントを組み合わせて、顔はグラスアイを付けて鼻と口を刺繍し、服を着せれば完成」とお二人。中島さんのベアはやや丸っこくコロコロした印象で、河野さんのベアはいつもかわいいドレスを着ています。

「展覧会で並べたテディベアはいろんな人と触れ合うきっかけになり、世界を広げてくれます。作品が売れたあとも『元気にしています』と、ペットみたいに大事にしてくださっている方からお手紙をもらうこともあるんですよ」。今後の夢は、中島さんはカルトナージュ(厚紙と布で作る箱)と合わせた展示、リボンアートフラワーなども手がける河野さんは個展を開くこと。※河野さんは自宅でベア作りを教えています。

連絡先/092-932-7972(河野さん)

テディベア

持っていてうれしくなる黒猫雑貨この記事をプリントする

田崎理恵子さん

作家とお客両方の視点から、実際に使ってうれしい、楽しい気分になれる雑貨作りを心がけています。
田崎理恵子さん(福岡市中央区在住)

●一目ぼれ必至の黒猫キャラ「のろっくくん」!

黒猫をモチーフにしたアクセサリーや布雑貨を作っている田崎理恵子さん。本人の作品はもちろん、常時150から170人の手づくり作家の作品を取り扱う「ギャラリー のろぺこ」を夫婦で経営しています。特徴的な店名は、飼っている二匹の猫「のろっく」くんと「ペコ」ちゃんから取られたもの。店のキャラクターであり、田崎さんが作る、ちぐはぐな目が特徴的な黒猫のモデルは「のろっく」くんです。

作品作りのきっかけは野良猫募金でした。子どもの頃から猫と共に生活してきたという田崎さん。殺処分される猫を一匹でも減らしたいと、募金に参加しました。「猫好きの人が、気に入った猫グッズを買って楽しみ、さらに募金になるといいと思っています」と語ります。

ぬいぐるみのような手鏡カバーや、大きな猫型バッグなど、思わず目に留まるユニークな作品を「思いつくまま、作りたいと思ったものを作りたい時に作っています」という田崎さんですが、実用性は忘れません。ネックレスの微妙な長さや、アクセサリーの強度などへの配慮は、日々の、お客さんの生の声から生まれるもの。作家でありながら販売も行うことで、作り手と買い手の両方の視点をバランスよく取り入れます。

「これからも作りたいものを作って、それを気に入ってくれる人に出会えたら」という田崎さん。独特のセンスが光る作品に、今後も期待が膨らみます。

「ギャラリー のろぺこ」
福岡市南区大橋1-10-10 なのみビル4階
定休日 毎週火・水曜日
〈ホームページ〉http://www.noropeko.com/

ギャラリー のろぺこ

センスと計算が光る大人のアクセサリーこの記事をプリントする

小河 薫さん

ネックレスは表情を引き立てる額縁のようなもの。
つける人を主役にする「名脇役」として喜ばれたい。
小河 薫さん(福岡市中央区在住)

●コーディネートを考慮したデザインと色彩のニュアンス

「どんなに素敵なデザインでも、アクセサリーだけが主張しては意味がないから」——。工房に大きな姿見を置くのはそれが理由。頭に描いたデザインを、手を動かし、身に付けた印象を鏡で確認しながら創作するのが小河薫さんのスタイルです。

天然石やアクリル、チェコガラス、淡水パールなど多種類の素材を使う独創的なアクセサリー作りは、実はすべて独学。きっかけは四十五歳のときでした。「子どもたちとの時間を作るために会社を辞めたんです。それまで朝から真夜中まで仕事をしていたので、本来は忙しいはずの専業主婦業にも時間を持て余してしまって(笑)」
もともとオシャレが大好き。付けてみたい! と心弾むアクセサリーになかなか出合えず、「だったら自分で」との思いも創作意欲に重なりました。平面的、立体的なフォルムの多彩さに、表情を加える色彩のニュアンス。華やかな色の間に濃淡の素材を用いて洋服との馴染みを考慮していたり、ツヤ感とマット感のあるものを組み合わせて強弱の深みを出したり。繊細な計算があるから、個性的でもアクセサリーだけが一人歩きはしない。もとはアパレル業界で活躍した小河さんらしいセンスです。
美しくありながら、「そのもの」ではなく、「つけた人」を輝かせるアクセサリー。本物を知る大人の女性たちに選ばれるのも納得です。

※一月十九日(月)から「ギャラリー風」(福岡市・新天町)で作品展示会を開催。入場無料

連絡先/電話番号 090(5746)8935

着る人をオシャレに見せる洋服この記事をプリントする

松藤 澄香さん

上質な生地を使って、デザインを一工夫し、着て楽しい洋服を作りたいと思っています。
松藤 澄香さん(福岡市中央区在住)

●子どものころから好きな 仕事だから楽しい

「洋服が大好きで中学生のころからデザインをやってみたかったんです」と語る松藤さん。洋裁学校を出て、デザイナー、パタンナーとして既製服メーカーに勤めた後、昭和五十九年にオリジナルブランドの婦人服店「ソルーズ」を開店しました。
店内に並ぶジャケット、パンツ、カットソーなどは、どれもオシャレ。ベストにベルトを付けてみたりと、デザインに工夫が光ります。何より素材が上質。シンプルでいながら、着る人をチャーミングに見せてくれます。
「仕立ては生地探しから始めます。質のいい生地が好きなので、イタリア製を使うことが多いですね」。ヨーロッパ的な色合いの生地は個性的で肌触りも良い。「生地自体が持っている雰囲気を見て、デザインが生まれます」。生地は捨てるところがありません。余り布はバッグにしたり、ベストにしたり、デザインの一部に取り入れたりして有効に活用します。
店を開いていると出会いもいっぱい。洋服好きのセンスのよいお客様が多くてごまかしは効かないとのこと。
「これからも一人でも多くのお客様に来ていただければうれしい」と語る松藤さん。イージーオーダーも受け付けています。

連絡先/電話番号 092(712)7141
〈ホームページ〉http://www011.upp.so-net.ne.jp/sollse/

ソルーズ

色彩豊かなペーパー・スクリーンこの記事をプリントする

大場 寿子さん

体験したことや、気持ちなどを、版画に託して残せるところが魅力です。夢は絵本を作ること。
大場 寿子さん(太宰府市在住)


●おとぎ話のようにファンタジックな世界

北欧の童話のような大場寿子さんの版画の世界。その独特の技法、ペーパースクリーンは寿子さんの義父の版画家、大場正男さんが考案したもの。

三歳から十八歳までクラシックバレエを勉強し、ロシアでも学んだ経験のある寿子さんは二十歳のころ、ペーパー・スクリーンと出会います。「色鮮やかなところに引かれたんです」

ギリシャ神話が好きだという寿子さんの作品にはパンドラやトリトンなどの神々が登場。「神話の世界と現在の空間をつなげるような作品を作りたいと思っています」。月や星といったモチーフが頻出する版画はかつて打ち込んだバレエの舞台空間の影響もあるのかもしれません。

ペーパー・スクリーンは謄写版に手揉みした和紙を載せて下地を刷り、その下地にカラーインクを重ねて刷り上げる版画。和紙を通したインクが細かな点描のような効果を表すのが特徴。「和紙を揉むと無数の穴が開きます。その穴を通したインクは柔らかい雰囲気を出します。下地は一色でなく、何色か重ねることで微妙な色合いが出るんですよ」

作品発表は各地で開催するファミリー展などで。また「ギャラリー&カフェ 風の木」(筑紫野市山口三四五六ノ五)と併設の「風の木美術館」でも常設しています。


連絡先/092(925)0209
〈ホームページ〉http://46213294.at.webry.info/

 

ペーパー・スクリーン

どこにもない ステンドグラスこの記事をプリントする

高見 俊雄さん

ステンドグラスの上に、ピカソのようなためらいのないラインを描きたいと思っています。
高見 俊雄さん(福岡市中央区)

●光を透かして見る流麗な線と色彩の世界

「グラスアートTAKAMI」を主宰する高見俊雄さんは公共建築や個人宅を飾るアートとしてのステンドグラスを制作するアーティスト。その作品は従来の教会にあるようなステンドグラスのイメージを越え、高見さんの表現世界を現出させたアートであり、だからこそグラスアートと呼ばれるべきものとなっています。

もともとグラフィックデザイナーを目指していた高見さんが34歳でステンドグラスと出合うまでには家業を継いだ時期があったりと、紆余曲折がありました。「たまたまステンドグラスという世界と巡り合ってのどの渇きを潤すように夢中になったんです。独学で勉強したのですが、そのため自分の好きなものを自由に作ることができる環境に身を置けました」。それから数々の賞を取り、海外でも紹介され、注文も来るように。「海外でオリジナルだと言われたときはうれしくて、その後の自信につながりました」

デザインを決めたらガラスをカットし、銅のテープで囲み、鉛の枠に固定。ハンダづけし、すき間をパテで埋めて完成します。作品は抽象性が高い具象。流れるような線が特徴です。「何をイメージしているのか分かってもらえるデザインにしたいと思っています」。色を抑えたモノトーンの世界も作り出し、和の空間とも調和します。

※本気でプロを目指す人向けの塾をアトリエで開講中。
連絡先/092(751)7975
〈ホームページ〉http://www.toshiotakami.jp/

ステンドグラス

手縫いのぬくもり パッチワークキルトこの記事をプリントする

竹原 りょう子さん

小さくカットした布がデザインの仕方によって一つの世界を表現し、生きてくるところが魅力です。
竹原 りょう子さん(前原市在住)

●小さな布を縫い合わせ作り上げる世界

小切れを縫い合わせ、さらに中に綿を入れて裏布と縫い合わせるパッチワークキルトの作家、竹原りょう子さん。十八年前からパッチワーク教室を開催していました。その竹原さんが色とデザインセンスに憧れる日本キルト界のパイオニア、野原チャックさんの教室で学び、講師の資格を得て、平成十九年、野原チャックキルトスクール竹原教室を開きました。

「パッチワークとの出合いは高校時代。手芸が上手な家庭科の先生のお手伝いをしたことだったんです。いろんな色の刺繍糸が入っていた先生の刺繍糸入れが宝石箱に見えました」と思い出を語る竹原さん。

パッチワークキルトはまずデザインを決め、小切れを集め、色合わせをします。それから一枚一枚を根気よく縫い合わせて表面のパッチワークが完成すると、中に綿を入れ、裏布と合わせて縫っていきます。最後に周りを仕上げれば出来上がり。ベッドカバーだと約一年くらいかかります。

竹原さんのモチーフは伝統的なパターンや花が多いそうです。写真は、パッチワークキルトの中にパッチワークキルトを見ている人が描かれたほのぼのとした作品。毎日必ず縫わないと眠れないという竹原さん。「これからも生徒の皆さんと楽しく縫っていけたらいいなと思います」。現在は自宅と公民館でパッチワーク教室を、自宅ではトールペイント教室も開催しています。
連絡先/092(323)6603

キルト

古布で作る押し絵と細工物この記事をプリントする

片岡 トモヱさん

古布の魅力に取りつかれ、今はオリジナリティーの高い作品を作ることにこだわっています。
片岡 トモヱさん(前原市在住)

●心和むほのぼのした形と色彩センス抜群の配色

時代を経た古布を使って創作押し絵と細工物を作る片岡トモヱさん(64)。古布が醸し出す何ともいえない優しい風合いをまとった作品は、丸みのある優しい形と巧みな色使いが特徴です。小さいころから人形の洋服を作ったりすることが好きだったという片岡さんが十三年前に創作し始めたきっかけは「病気をしたあと、これからは自分のために好きなことをしてもいいのではないかと思ったから」だといいます。

押し絵は厚紙をパーツごとに切り、中に綿を入れて古布でくるみ、重ねて貼り付けていきます。全体のバランスを考えながらパーツを組み合わせて構成し、表装すれば完成。細工物ともども一番時間を要するのは色合わせと柄合わせ。古布の柄や色合いを眺めているとイメージがふくらんでくるとのこと。

「創作は大人の遊び。作っているときは無心になれるんです。悩みがあったとき、何度癒やされたことか分かりません」

十年前から教室も主宰。「教室はいろんな人と触れ合う場所でもあります」。教室は個人宅と「癒るり人(ゆるりと)」(前原市泊二三五ノ一 1092(324)6821)で開催。「癒るり人」では十一月中旬から片岡さんの作品を常設展示。なお十月三十日(木)から十一月十一日(火)まで「プティール倶楽部伊都国」で生徒さんと片岡さんの作品展を開催します。
連絡先/090(4588)4536

心象を油彩画に 託して描くこの記事をプリントする

波左間啓生(ひろお)さん

空間構成、色彩構成を試行錯誤しながら、自分の作風を作り上げたいと思っています。
波左間 啓生さん(春日市在住)

●無駄を省いたすっきりした構成と明るい色彩が魅力

小さいころから絵を描くことが好きだった波左間啓生(ひろお)さん(77)。周囲の反対で芸大に進むことを諦めサラリーマンとなり、リタイアしてようやく絵画に専念できるようになりました。「中央の展覧会に出品することを目標に掲げて絵を学び直し、平成七年に太平洋美術会に初出品。平成十六年に会員となりました」。主に油彩とガッシュ(不透明水彩)で風景や人物を描き、個展も開催。

描き始めのころ写実的だった作品は、次第に造形性を帯びるようになりました。今年の太平洋展への出品作「遠い道」(百号、写真)は、イーゼルとスケッチ道具を担いだ人物が荒野のターミナルのない道を歩く姿を描いたもの。この人物はこれまでの作品にも登場していますが、今回はより造形化が進んでいます。「絶えず模索の毎日。モチーフはあまり変わらない中で、どのように構成するか、どうすれば魅力的な絵画になるか。静謐さを保ちながらも明るさのある絵画を目指しています」

画家のグループ「游」の責任者も務め、例会では作品を持ち寄り合評しています。十月七日(火)—同十二日(日)まで「村岡屋ギャラリー(新天町)」で太平洋美術会福岡支部のメンバーで開催する「九洋展」に出品予定。

波左間さんの新作は、「珈琲のポルカ」
(福岡市博多区冷泉町五ノ三五 092(281)0617)に常設展示されています。
連絡先/092(585)6316

日本文化を伝える新しい「着物」この記事をプリントする

松尾 好美さん

着物をリメイクしたドレスで、女性の新たな美しさを引き出したいですね。
「美空間 紫音」 松尾 好美さん(福岡市南区在住)

●着物に込められた思いをひもとく

元は服飾メーカーでパタンナーをしていたという松尾好美さん。今の技術では出せない、明治・大正期の「昔着物」の独特の深い色や肌になじむ風合いに魅せられ、着物のリメイクを始めました。

「リメイク」と言っても、ただ形を変えるのではありません。古くなり痛んだ着物生地のきれいな部分を使い、なるべく着物の形のまま、一番輝けるように直すのが松尾さん流。現代人が着やすい、華やかなドレスに生まれ変わった着物は、海外でのパーティーや、結婚式などの衣装として人気が高いのだとか。

昔の着物は、それを着ていた女性たちの人生をも映し出します。着物を解いたときに、破れやシミが上手に隠されているのを見つけて、思わず涙が出そうになることも。

「リメイクした着物にスポットライトを当てることで、着物の時代の女性たちにも光を当てられそうな気がする」という松尾さん。年に一度、ファッションショーと音楽・ダンスが一体となった「古今布遊び 衣ショー」を主催しています(今年は九月に実施)。

「ショーが、着物や日本文化について考えるきっかけになれば」という松尾さんの目標は、海外でショーをすること。国内に止まらず海外で、新しい形の日本文化がスポットライトを浴びる日も近いかもしれません。

「美空間 紫音」 午前十時—午後六時 要電話予約 090(8222)2087

リメイク着物

オシャレなフリースタイルの器この記事をプリントする

高須 愛子さん

気に入る器は自分で作った方が早いと思って作り始めました。使いやすい器作りを心がけています。
高須 愛子さん(福岡市早良区在住)

●自然のモチーフが魅力的な、手に取りたくなる器たち

陶器特有の優しさと温かみに独特のテイストをプラスした高須愛子さん(59)の作品は「醇窯(じゅんよう)」で生み出されます。若いときから器が好きだったという高須さん。約三十年前にろくろ成形技法を学び、有田や京都で指導を受け、平成三年に福岡市早良区に窯を開きました。年に二、三回個展を開き、有田の陶器市にも出品。息子の健太郎さんも同じ道に進み、志摩町に窯を構えています。

作り始める前の考える時間の方が長いという高須さん。ユニークな表現の裏にはインスピレーションを得るための時間が必要です。糸島の海、波、風、星、花などを五感で感じ、それが作品のモチーフとして現れます。

写真の水玉模様のシリーズは定番。粘土で板を作って成形したカップなどは釉薬の緑がチャームポイント。水玉模様の中にも、平たいお皿の模様にも自然のモチーフが見られます。

「作品は最終的な段階では作家の手を離れ、窯の火が仕上げます。もちろん計算しますが偶然も左右します。そこに魅せられた人が陶芸家になるのだと思います」

十二年前から教室も開始。講師は愛子さんと健太郎さん。「生徒さんにも自分の使いたい物を自分でデザインして自由に作陶してもらっています。わたしは自身の失敗や経験をアドバイスしますが、あとはお互い切磋琢磨しています」
連絡先/092(847)4171
〈ホームページ〉http://jun-yo.com

一つひとつ味がある陶器この記事をプリントする

作品を待ってくださる方や、色の注文を出してくださる方もいて、とても励みになっています。
鶴崎 成美さん(大野城市在住)

●いろんな種類の創作陶器を作っていきたい

自宅で創作陶器を作っている成美(なるみ)工房の鶴崎成美さん。電気店の経営をリタイアしたのち、何かやってみたいと思い、「大野城まどかぴあ」で行われていた陶芸サークルに六十一歳のときに参加したのがきっかけとなりました。「もともと備前焼とか有田焼とか、陶器を見るのが好きだったんです」

色にこだわった作品作りをしていますが、特に白と黒が好きだということ。ほかにも青い色の作品や白土と赤土を混ぜて模様を作る練り込みなど、特徴のあるものにチャレンジしていきたいと意欲的。最近は切り込みを入れた茶香炉や照明なども作っています。明かりを灯すと切り込みから漏れた光が周囲に映って素敵です。

作品作りは、土こねから始まります。「百回以上はこねるので、夏は汗だくです」。次にろくろを使って成形。生乾きのうちに削ってさらに形を整え、素焼きします。そのあと色を付けてガス窯で約十三時間かけ焼き上げれば出来上がり。

作品は手作り仲間と一緒にグループ展をしたり、カフェやギャラリーに置いてもらって販売しています。
※九月二十日(土)—二十一日(日)は、手作り仲間と一緒に「ギャラリー事の場 草草」(ことのばそうそう)(福岡市早良区弥生一ノ一ノ一、グッドライフステージ二階、ロイヤルコーヒー&レストラン横)で「第四回エルル仲間の手作り市」を開催予定。
連絡先/092(595)7650

鶴崎 成美さん

お客さんと一緒に発展していく陶器この記事をプリントする

皆に「いいね!」と言ってもらえる、喜んで使ってもらえるものを作り続けたいですね。
川井田 博子さん(前原市在住)

●手間とこだわりが詰まった作品

普段は主婦業に加え、週に九つの教室を持つダンスのインストラクターとしても活躍する川井田博子さん。以前から習っていた陶芸を本格的に始めたきっかけは、素焼き前の素地に白泥をかける「粉引(こひき)」と、通常より酸素の少ない状態で焼く「還元焼成(かんげんしょうせい)」という方法との出会いでした。

粉引した素地を還元焼成すると、透明感がある白に仕上がります。時にはその白の中に、ピンク色の花びらのような淡い模様が浮かび上がることも。これは自然の成せる技で、通常の釉(ゆう)薬や、焼き方では表現出来ません。この特別な白が川井田さんをひき付けています。今作っている器は、ほとんどこの製法によるものです。

器の他に、もともと猫好きということから作り始めた招き猫も人気です。ユニークな表情はもちろん手描きで、同じ顔はありません。「陶芸の、自分次第で何通りもの、本当に世界に一つの作品が創り出せる楽しさに夢中です」と、川井田さん。

一番の喜びは、お客から「この柄のカップが欲しい」「招き猫は耳より上に手があると、より多く福を集めるらしい」と言った感想やアドバイスを聞けることだとか。現在、「西日本新聞 暮らしの文化祭」への参加を目指して新作を制作中です。
連絡先/090(4517)9099

川井田博子さん

自然に目を引く純銀アクセサリーこの記事をプリントする

純銀アクセサリー

作品を通じていろんな人に出会えること。
それも素敵な“誤算”です。
塩川 喜代子さん(福岡市南区在住)
新保 寿恵子さん(福岡市早良区在住)

●デザインに品質を添えて大人のオシャレを提案

素敵なアクセサリーに目が留まる、という経験はありませんか。塩川喜代子さんが純銀のアクセサリー作りに興味を持ったのも、友人の指輪がきっかけ。

「自分で作ったのよ、と聞いてビックリ。私もさっそく教室に通い始めたんです」。そこで出会ったのが新保寿恵子さんでした。ものづくりが大好きな二人はすぐに意気投合。それぞれにインストラクターの資格を取得し、今では「SEVEN—2(セブンセブン)」というユニット名で一緒に展示会へも参加しています。

アクセサリーは乾燥し焼成することで純度九十九・九%の純銀になる銀粘土(アートクレイシルバー)を使って製作します。細かいデザインも型などは使わず、すべてが手作業。成形し、乾燥させて焼き上げ、丹念に磨きをかけて仕上げます。作る工程そのものを楽しんでいるからこそ、手間ひまを惜しまない作品が生まれます。

悩むのはデザイン、と新保さん。「アクセサリーショップで気になるデザインを見つけると、さっと外に出て柱の陰でメモを取ったり(笑)」。優美で繊細なラインが美しい塩川さんと力強いフォルムが特徴の新保さん。互いに刺激し合って出来上がる作品は、形状ばかりでなく、天然石やゴールドとの組み合わせ、透かし彫りなど、一つひとつに工夫が凝らされています。「展示会でお客様へ提案するようになり、強度を増したり、はずれて落ちないようにひと工夫加えたり。見た目ばかりでなく機能面への意識も厳しくなりました」と二人は口をそろえます。
連絡先/092(573)8313(塩川さん)、092(845)7064(新保さん)

左:新保寿恵子さん 右:塩川喜代子さん

使いやすい新感覚の和風雑貨この記事をプリントする

原裕子さん

気分が乗ると一日中縫っています。
和風雑貨は私の生活に合っていて、作っていると落ち着きます。
原 裕子さん(福岡市早良区在住)

●作るたびにいろんなアイデアが湧いてくる

携帯ケース、ブローチ、スカーフリング、カードケース、ティーマット…、原裕子さん(51)が手作りする和風雑貨は使い勝手がよく、色合いも素敵。

「作り始めたきっかけは、二年前に和食器や布物などを扱うギャラリーカフェに勤めていたとき、お客様の『こんな物があったら…』という要望からでした」。作ってみるとオーナーから「良くできているのでお店に置きましょう」と言われ、販売することに。

最初にティッシュカバーを作り、その後、コースターやテーブルセンターや袋物など、作りたいままにレパートリーを増やしてきました。「作り出したらとても楽しくなったんです。次々に浮かぶアイデアに手が追いつかないときもあります」

原さんが器用に小物を縫える原点はお母さんにあるのかもしれません。「母が洋服の仕立ての仕事をしていましたので、子どものころからミシンの横で遊んでいました」。目下の悩みは材料を仕入れる和風の生地を扱う店が少ないこと。

今は四月にオープンした「茶房りあん」(西区野方一ノ一九ノ三三 092(811)2346)に作品を置いてもらっています。誰もが気軽に買って使ってもらいたいから、価格はリーズナブルに設定。

まだまだ作りたいものがたくさんあるという原さん。どんな作品ができるのか、新作が気になります。
連絡先/092(405)0180

気軽な陶磁器絵付け、ポーセリンアートこの記事をプリントする

●絵柄は転写紙で写し取るだけ。手描きもOK

ポーセリンアートとは陶磁器に上絵付けをして焼くもの。「アトリエ・スワン」の辻中弘子さん(37)は「絵を描くのが苦手な人でも、絵柄の転写紙をは貼ればいいので誰でもできるんですよ。転写紙は鳥とか花とか、いろんな種類があります」
白磁に好きな絵柄の転写紙を貼って、絵柄を写し取ります。このとき転写紙と白磁の間の水や空気をゴムベラを使ってきれいに抜くのが失敗しないコツ。「同じ転写紙を使っても、一人ひとり配置が違うので個性が出ます。自分で絵柄を描きたいときは上絵付け用の絵の具を使って色を塗ったり、模様を描いたりできます。そのあと、家庭用電気窯で徐々に八百度まで上げて焼きます。模様を重ねるときは二度焼きが必要。焼き上がりがとても楽しみなんですよ」とにっこり。
子どものころから食器を見て歩くのが好きだったという辻中さんは八年ほど前に手描きの上絵付け教室に通いました。その後、転勤した関西でポーセリンアートの教室と出合い、日本ヴォーグ社認定のインストラクターの資格を取得。現在、実家がある奈良では二か月に一度教室を開催。機会があれば、福岡でも教えたいとのこと。奈良では展示即売会も行っています。
辻中さんの作品は色彩が美しく、とても優美。焼き上がった食器でコーヒータイムを楽しんだり、友人にプレゼントして喜んでもらっています。

 

どんな年齢の方でも、絵心がなくても、世界で一つだけの食器を簡単に作ることができるのが魅力です。
辻中 弘子さん(福岡市南区在住)

連絡先/092(562)1291
<ホームページ>
http://beauty.geocities.jp/pwrjr619/

誰もが持つ孤独感を絵に託すこの記事をプリントする

●人間の本質を描き続ける

透き通った青が印象的なまちゅまゆさんの絵。そこに出てくる子どもたちは大きな瞳を見開いています。
物心ついてすぐに絵を描いたというまちゅまゆさんは九州デザイナー学院で勉強後、デザイン会社でイラストを担当していましたが、画家を志して独立しました。
まちゅまゆさんの絵画のテーマは明るい暗闇。「子ども時代に持った孤独感は大人になっても忘れることはできません。自分や多くの人が心の奥に抱えている孤独感をやさしい暗闇で包み込むような気持ちで描いています。私自身、絵を描くことによって前を向き、歩き出せるように思います」
現在は心の闇の部分を表現する油絵と、明るい色でかわいらしく描くイラストのバランスが取れるようになり、両方に良い影響を及ぼしながら制作できるようになったとのこと。
まちゅまゆさんは年に一度個展を開催。また湯布院の「オム・ブルーカフェ」では作品が常設されています。個展には県外からわざわざ訪れるファンもいます。「一人よがりに描いている絵ですが、わたしの絵の前で何分も立って見てくださる方を見ると、このときのために描いてきたんだと思います」
現在十一月発行予定の絵本「ヒトを食べたきりん」を準備中。「これまでの作品の集大成として、きれいごとではない人間の本質を描きたいと思っています」

・まちゅまゆさん個展 2008年12月16日(火)—12月21日(日)
新天町・ギャラリー風 電話番号 092(711)1510
油彩を中心に銅版画・人形など展示


<ホームページ>
http://machumayu.com/

私の絵には子どもたちが登場しますが、
その子どもたちには私の内面を投影させています。
まちゅまゆさん(福岡市中央区在住)

おしゃれなアクセサリーを手作りこの記事をプリントする

●仲間に呼びかけて 手作り市を開催

アクリルビーズやメタルパーツなどを使ったネックレスや指輪、ブレスレットがずらり。六月にギャラリー「事の場 草草」で開かれた「エルル仲間の手作り市」には、ほかの参加者が作ったバッグや帽子などとともに、前田節子さんのビーズアクセサリーが展示されました。

もともとアクセサリーを身に付けるのが好きだった前田さん。三年半前にビーズアクセサリーの講座に通い始め、今ではファッション雑誌などを見て、自分流にアレンジした作品を自在に作っています。

手作りの魅力は、好きな材料を使い、好みのサイズに作れること。年に二回、東京・浅草橋の問屋街へ材料を買いに行くのも楽しみとか。「材料を手にした時、どんな風に作ろうかと思うとワクワクします」


女性の心を豊かにするアクセサリー。自分の服に合うオリジナルのものを作れるのが魅力です。
前田 節子さん(福岡市西区在住)


今回の手作り市は、前田さんが昨年の「エルル暮らしの文化祭」の参加者に呼びかけて実現。「この手作り市を末永く続けていきたいですね」と語ります。


連絡先/090(8406)4336 (前田さん)
〈ホームページ〉http://blog.livedoor.jp/hanautalunlun/

※「第三回エルル仲間の手作り市」八月二十三日(土)、二十四日(日)。
午前十一時—午後五時(二十四日は午後四時終了)。

「事の場 草草」福岡市早良区弥生一ノ一ノ一、グッドライフステージ二階
(ロイヤルコーヒー&レストラン横)。

多彩なビーズで作るアクセサリーこの記事をプリントする

●三人で刺激し合うことが制作への意欲に

池辺いずみさん(41)、堀田敬子さん(40)、和泉郁子さん(39)の仲良し三人組は、それぞれの子どもが同級生で、ビーズアクセサリー好き。「i・h・i」として、展示会などに手作りした作品を出展しています。
「私がビーズアクセサリーに興味を持ち、二人にその話をしたら、和泉さんが前からやっていたことが分かったんです」と池辺さん。三人で話が盛り上がり、集まって作品を作ることに。その後、フリーマーケットに出品し、雑貨店などで販売するようになったそうです。昨年十月の「エルル暮らしの文化祭」にも出展。「反響の大きさに驚きました。ビーズアクセサリーを通して、来場した方々と話が弾みました」

作品を作るとき難しいのは、ビーズの組み合わせを考えること。ほめられたり、プレゼントして喜ばれるのがうれしいそうです。「近ごろは三人で一緒に作ることはなくなりましたが、作品を見せ合うと刺激になり、制作の意欲がわきます」と池辺さん。
六月に早良区弥生で開かれた「第一回エルル仲間の手作り市」にも参加。「今後も『手作り市』にほぼ毎月のペースで出品したい」と三人は目を輝かせます。

連絡先/092(831)1041(池辺さん)


難しいのはビーズの組み合わせを考えること。
でも、それも含めてすべての工程が楽しいですね。
池辺 いずみさん(福岡市早良区在住)

左から池辺さん、堀田さん、和泉さん

ナイフ一本で彫るソープカービングこの記事をプリントする

ソープカービングは、見て、香って、使って、と、無駄なく楽しめます。
簡単な作品なら、初めてでも楽しく彫れますよ。
名越 ありささん(太宰府市在住)

中央が名越さん

●せっけんに花の姿を浮き上がらせる

名越ありささん(42)がソープカービングを始めたのは体験教室に参加した事がきっかけでした。そこで魅力に取りつかれ、それ以来、独学で試行錯誤しながら作品を作っています。

ソープカービングはタイの伝統工芸。専用ナイフ一本を使ってせっけんに花などの模様を刻みます。モチーフはバラやガーベラなどの洋花が多いのですが、もともと着付師や手描き友禅講師の資格を持っている名越さんは、和風の梅や菊などもモチーフにします。材料はせっけんだけ。せっけんが硬いときは十—十五秒位、電子レンジで温めて彫り始めます。「ほとんどの場合、中心から彫り始めます。深く彫り込むと立体感が出て、ゴージャスになるんですよ」

出来上がった作品は、とてもせっけんとは思えないほど繊細で美しく、いい香りがします。 玄関などに置いて飾ったり、お客様のおもてなし用に使ったり、贈り物として利用できます。名越さんは「プレゼントしたとき、喜んでくれる顔がうれしいですね」とにっこり。

ソープカービング

福岡市内で体験教室を開催しているので、詳しくはホームページで確認を。「最初は自分に作れるのかなと不安に思うかもしれませんが、せっけんは軟らかいのでちゃんと彫れますよ。カービングの楽しさを体験してください」
連絡先/090(6429)4496
<ホームページ>http://www2.csf.ne.jp/~ari-754/

色鮮やかな花を使って押花づくりこの記事をプリントする

私たちの心を和ませてくれる可憐な花。その花の良さを引き出すのが原色押花です。
藤本 和美さん(福岡市早良区在住)

藤本 和美さん

●身近に咲く花を色紙や雑貨などに残す

花の自然の色をそのまま残す原色押花。この手法でサクラやアジサイなどを使い、色紙やティッシュボックスカバー、スリッパ、はし入れと藤本和美さんはさまざまな作品を作っています。

藤本さんが原色押花に出合ったのは三年前。「福岡県立美術館でボタンの花を使った屏風を見て、鮮やかな色なのに着色をしていないと知り驚きました」。自分も作ってみたいと思い、その作品の作者が講師を務める教室に通い始めたそうです。今ではオーダー婦人服の仕事の合間に趣味として励んでいます。

押花

作品づくりで使うのは、ご主人とのドライブ先で摘んだ花や、朝のウォーキングの途中で見つけた花、自宅の庭に咲いた花。押器に特殊な乾燥剤とともに花を入れ、一週間ほどで取り出し、色紙などにレイアウトしています。「作る時は無心です」とにこやかに話す藤本さん。これまで数え切れないほどの作品を作り、多くを知人にプレゼントしているそうです。

これからはコケやシダの葉なども使って、風景を表現したいとのこと。「二年前からちぎり絵を始めたので、原色押花にちぎり絵の手法を取り入れた作品も作りたいですね」と夢を膨らませていました。
連絡先 092(801)5885

シックでハイセンスなアクセサリーこの記事をプリントする

洋服を変えるように、アクセサリーもその日の装いに合ったものを身につけてほしいですね。
谷川 幸さん(筑紫野市在住)

谷川 幸さん

●フリーメタリコという素材と出合って

「アクセサリーは色の組み合わせが大事です。わたしはシックな感じの色味が好きです」と言うように谷川幸さん(29)の作品には大人っぽい調和と落ち着きが感じられます。花好きなので、作品には花のモチーフがいっぱい。

アクセサリーデザイナーとして学生時代から作品を制作してきた谷川さんは、卒業後、約四年間企業に就職していた間に通信教育などでアクセサリー講師などの資格を多数取得しました。現在は「Pink Plum」というブランドで作品を販売し、北九州市や福岡市などで教室を開催。昨年結婚を機に筑紫野市へ移ってからは自宅でも教室を開いています。

ビーズとシェルとフリーメタリコを使った作品

主にビーズや天然石で作品を作ってきた谷川さんは数年前にフリーメタリコという素材と出合います。フリーメタリコとはイタリア生まれのファッション素材で、細い銅線に特殊コーティングで色を付け、筒状に編んだ美しいリボンのこと。ねじったり、広げたり、自由に形が整えられるのが特徴です。プロフェソーレという指導者の資格を持っているのは九州に数人のみ。写真の作品はビーズとシェルとフリーメタリコを使った作品。一つ一つパーツを作って、色合いを考えて配置して、つなげて完成。谷川さんらしいデザインセンスが光るシックでゴージャスな作品です。
連絡先 092(926)6086
<ホームページ>http://ww2.tiki.ne.jp/~miyuki/

着心地のよい天然素材のシャツこの記事をプリントする

きゅうくつな服は苦手。肌にやさしい生地で、何十年も着続けられるシャツを目指しています。
橋本 志織さん(福岡市西区在住)

橋本 志織さん

●大好きな生地を シャツによみがえらせる

さらさらと手触りのいい生地で作られた、ざっくりと羽織れる着心地の良さそうなシャツ。このシャツの作り手である橋本志織さん(59)は、「生地を見ているだけで幸せ。珍しい生地や変わった生地は買わずにいられないほど、とにかく生地が好きなんです」とにっこり。自宅に眠っている生地は六千枚近く。洋裁学校を卒業後、洋裁を教えていたこともある橋本さんだから、シャツ作りはお手のもの。昨年、経営していたギャラリーを息子夫婦にまかせるようになり時間ができたこともあって、本格的にシャツやTブラウス作りを始めました。

大島、日本の更紗、インドネシアの手描き更紗など個性的な生地は、買い求めたものばかりではなく、かつて母親が使っていた羽織や子どもの長襦袢を解いたものもあります。「使うのは、ほとんどが天然素材の生地ばかり。というのも、私自身皮膚が弱いので、化学繊維の生地は、肌がかゆくなってしまうのです。自分で作って着古した服を、今度は下着にリメークして最後の最後まで使っているんですよ。」しかも、ゆったりサイズだから男女兼用で着られます。

七月二十四日(木)から三十一日(木)まで、ギャラリーポタジェ(福津市宮司三ノ一〇ノ七)で個展を開催。
連絡は090(3010)9571(橋本さん)まで。

イマジンハウス

心癒やされる手作りアクセサリーこの記事をプリントする

いつもより「ちょっとおしゃれ」なアクセントになるものを作りたいですね。
古賀 美樹さん(春日市在住)

●パーツ選びにセンスが光る

アクセサリー作家と、二児の母という二つの顔を持つ古賀美樹さん(33)。様々な色・大きさ・形のビーズやペンダントトップを組み合わせて、ネックレスやブローチ、ピアスなどを制作しています。革の場合、自分で刻印することもあるそう。

古賀美樹さん

「完成形をイメージして試行錯誤している時が一番楽しいです」と語る古賀さん。お子さんのバッグを手作りしたのがきっかけで、徐々にアクセサリー作りの楽しさに気付き、インターネットなどでパーツを探して制作するようになりました。

現在は「Walnut*」という作家名での委託販売やイベントへの参加が活動の中心ですが、自宅近くに、友人と共同で出店する計画が着々と進行中。二人の手作り雑貨のほか、古賀さんは自身でセレクトした雑貨や古道具を、友人は生花を販売する、一味違った店になる予定です。「好きな時にふらりと立ち寄れる、来ただけでホッとするようなお店にしたいです」と古賀さん。小学四年生のお子さんも「手伝いたい!」と、開店を心待ちにしています。

アクセサリー

その時々で、心に触れたものをアクセサリーにするという古賀さん。常にアンテナを張って、流行を取り入れながらも自分の色を出せるようにと心がけています。六月二十四日(火)博多区東那珂のクイズモール博多でのイベントに参加予定。
連絡先/090(7539)5481
http://mikinohibi.blog28.fc2.com

味わい豊かなクスノキの彫刻この記事をプリントする

オブジェとして見ても、家具として見ても成り立つ作品を作っていきたいと思っています。
柴田博文(ひろふみ)さん(志摩町在住)

クスノキの彫刻

●自然をモチーフにした独創的な作品

桜井の山々に囲まれた高台にある白い瀟洒な建物。木彫作家、柴田博文さん(55)の作品を展示するギャラリー「木彫 博文(はくぶん)」です。

柴田博文(ひろふみ)さん

「住宅関係の仕事に携わっていたとき、カナダでの研修でチェーンソーを使って制作したアートを見て、その魅力に取りつかれてしまったんです」。40代で脱サラすると、生まれ育った志摩町に戻り、独学で木彫を学びました。

柴田さんはクスノキの丸太を使って作品を作ります。「チェーンソーであらかた形を整えると、木槌とノミで仕上げ、細かい部分は彫刻刀も用います」。出来上がった作品のノミ跡と木目の美しさは年月を重ねるほど深まります。

最近人気のヒイラギシリーズは、有機的なフォルムが独特の存在感を放ちます。家具や器などを作ってきましたが、虫や鳥や魚も彫ってみたいとのこと。志摩町はインスピレーションを得る素材がいっぱいなのです。

ギャラリーなどで教室も開いており、その優しく温かな人柄で多くの生徒に慕われています。趣味はスキンダイビング。

連絡先/092-327-3139
http://www16.ocn.ne.jp/~hakubun/

志摩町の自然を愛し、描く画家この記事をプリントする

中学校の美術の先生になって以来、実生活の中でテーマを得た絵画を描き続けています。
竹野和子さん(志摩町在住)

加布里の海
「加布里の海」30号5枚連作のうちの3枚

●加布里湾の美しさを独自の感性で表現

中学校の美術教師をしながら個展を開催し、絵を描き続けてきた竹野和子さん(68)。二十八年前、志摩町の加布里湾に面した地にアトリエを構えました。

竹野さんの絵のテーマは身近なもの。教員時代は学校で生徒とともにかかわったレンコン掘りや文楽などの実体験をモチーフにしました。「子どもたちには真実を見つめるという根本は教えた気がします」。

竹野和子さん

志摩町に移り住んでからは加布里湾も描きました。可也山をバックに朝日が昇り、夕日が雷山の西へ落ちる様子を一枚に収めた作品は、加布里湾の青い色が美しい大作です。その自由で大らかな作風は竹野さんの人柄そのもの。

「夏になれば加布里湾に注ぎ込 む泉川の岸辺には黄色いハマボウ の花が咲き乱れます。控え目だけど、かわいい花なんですよ」。竹野さんはハマボウの保護活動などを行っている市民団体「泉川はまぼうの会」を応援し、泉川の岸辺も描いています。

教職を退職してからは、九十八歳の母親の介護をしながら絵を描く毎日。今後は人物をポップに描いてみたいと、新たなテーマに意欲的に取り組んでいます。
連絡先/092(328)3093

折り紙をちぎって風景など表現この記事をプリントする

飽きたらのりが乾くまで休めばいい。自分のペースでやれるところが、ちぎり絵の魅力の一つです。
池田正昭さん(福岡市博多区在住)

●鉄筆で紙をちぎる独自の方法で作品づくり

風景や花、鳥など、繊細な油絵の点描画を思わせるちぎり絵。池田正昭さん(65)は折り紙を使って作品を作り上げます。

池田正昭さん

五十一歳の時にちぎり絵を始めたという池田さん。「老後を楽しく過ごす趣味を持つことが大事。ちぎり絵なら気軽にできて、長く続けられると思ったんです」。折り紙は色の組み合わせにより、絵の具にも負けない色の調和が表現できるところに面白味を感じているそうです。

作品作りはスケッチから始まり、下書きした台紙にのりを付け、ちぎった折り紙を貼り付けていきます。池田さんは鉄筆を使って、折り紙をちぎりながら台紙に貼り付ける方法を独自に考案。「私は絵を習ったことがなく、遠近法など自己流です」と笑顔で語ります。

池田正昭さん

五十六歳の時に上野の森美術館・日本の自然を描く展に初出品。見事に入選を果たし、昨年まで九年連続で入選し続け、創元会西日本展にも七年連続で入選しています。

今年四月には初の個展を開催。「私の出身地である佐世保の九十九島の風景を作品にして、来年は佐世保で個展を開きたいですね」と池田さん。今後は教室を開いてちぎり絵の良さを広げるのが夢だそうです。
連絡先/090(4991)5309

布の組み合わせで生まれる多彩な作品この記事をプリントする

見た目のかわいさはもちろん、使い心地にもこだわって作ります。
川添 みどりさん(布の会)(佐賀県唐津市在住)

●展示会の好評を励みに作品を生み出す

川添みどりさん、下川いづみさん、を中心に四人の洋裁好き

唐津市の川添みどりさん(53)と下川いづみさん(50)を中心に四人の洋裁好きが集まってできた「布の会」。 週に一度、代表の川添さん宅に集まり、作品作りに励んできました。もともと四人は、布を買い求めに東京の日暮里や浅草橋などの問屋街まで足を運ぶほどの布好き。子どもの洋服や小物など、家族が使うものはほぼ手作りしてきたといいます。

二〇〇三年春から「布が好き」という展示即売会を行ったところ、大好評。以後、作りためた作品を春と秋の年2回の展示会で販売する形になり、今回で十回目を迎えます。「子どもが大きくなり、手作りしても喜ばなくなりました。作ったものを誰かにほめてもらいたくて(笑)」と川添さん。展示会には、メンバーだけでなく友人、知人を含めて十五人の作品が千点以上並びます。昨年は約三百人が訪れました。

多彩な作品

この日の川添さん宅では、下川さんと、展示会に出品するお二人も集まり、作品作りに追われていました。できあがった作品は、どれも質が高く、オリジナリティにあふれていました。

●「布が好き」五月二十三日(金)、二十四日(土)午前十時—午後六時。
唐津市旭が丘一八ノ四。
0955-731774(川添さん)

紙の焼き物「おりがみ陶芸」この記事をプリントする

いつでも、どこでも、だれとでもできる折り紙は、すばらしいコミュニケーションツールです。
池田 紀子さん(大野城市在住)

●焼き物にして折りたての姿をいつまでも保存

池田 紀子さん

陶芸紙という特殊な材料を使って作品を作る「おりがみ陶芸」の作家、池田紀子さん(48)。陶芸紙は和紙と粘土を重ねたもので、長崎県佐世保市の「おりがみ陶芸センター」が開発したもの。「水でぬらせば、紙と同じように折ったり、切ったり、はったりできます。好きな形に造形・成形したあと、窯で焼成すればできあがりです」と池田さん。

子どものころからの工作好き。網膜はく離を患い保育士の仕事を辞めざるをえなくなり、かわりの生きがいを探して見つけたのが折り紙の世界でした。持ち前のバイタリティーを生かして日本折紙協会認定講師となってからは、小学校、高校、高齢者グループホームなどで折り紙の指導者として活躍しています。

おりがみ陶芸

「おりがみ陶芸」と出合ったとき、迷わずインストラクターの資格を取得。「色あせず、そのままの形を残せるところがいいんです」とその魅力を語ります。夢は折り紙のオリジナル作品集を出版すること。

毎月第三水曜は西日本天神文化サークル(福岡市中央区天神)で「おりがみ陶芸」を指導中。また、八月十八日(月)から同二十四日(日)までアクロス福岡(福岡市中央区天神)のメッセージホワイエで個展を開催します。
連絡先 080-1775-9432

ぬくもりのある創作人形を制作この記事をプリントする

ボディや顔、服もすべて手作り。手間ひまがかかり、奥が深いからこそ夢中になれるんです。
中川路 みさこさん(福岡市城南区在住)

●イメージした人形を自由に作れるのが魅力

無邪気な表情の赤ちゃんの人形、おしゃれな服を着た女の子の人形。中川路みさこさんの創作人形は、見ている人をほんわかと暖かい気持ちにさせてくれます。

創作人形

人形作りを始めたのは二十年程前。「子どものころから人形が好きだったせいか、すっかりはまりました」。 初めはビンに紙粘土をつけて造形する人形の作り方を、続いて関節が動く球体関節人形の作り方を勉強。今は粘土とビスク(陶器)の両方の球体関節人形を作っています。いずれも製図や原型作りから、顔作り、髪の毛付け、服作りなどの工程を経て、およそ二か月で完成します。「人形作りは奥が深く、やってもやっても終着点にたどり着けません。でも作るのは楽しいし、かわいい人形が出来上がればうれしいですね」。 二〇〇〇年の世界人形会議ドイツ大会で受賞した経歴もあります。

五月十八日(日)まで、新天町のギャラリー風(福岡市中央区天神)で、四回目となる個展を開催中です。「来場された方に喜んでいただけると励みになります。今後も二年ごとに個展を開いていきたいですね」と明るく語っていました。
連絡先 092-847-3127
http://homepage2.nifty.com/ma31278/

実用的でおしゃれな手作り帽子この記事をプリントする

普段の生活でかぶってもらえて、しかもおしゃれでかぶり心地のいい帽子作りを心がけています。
黒木 伊津子さん(筑紫野市在住)

●手作りだから一つひとつが個性的な帽子です

黒木 伊津子さん

二日市八幡宮近くにある「手づくり帽子の店 くろき」には帽子作家黒木伊津子さん(54)が作るオリジナル帽子がたくさん並んでいます。

三十歳代で洋裁の内職を始めた黒木さんは、子ども服や帽子を手作りの店などに出品していました。そんな日々のなか、二日市商店街で店を出さないかと声がかかり、平成二年にショップをオープン。「当初は洋服やバッグなどいろんな手作り品を並べていたんですが、だんだん帽子が面白くなってきて帽子専門店になりました」。

黒木さんが作る帽子はとにかくかぶりやすい。どんな人でも頭に吸い付くようにフィットします。その秘密はダーツで丸みをもたせ、ひもやゴムでサイズ調整できるように工夫しているから。「綿のほかに、シルク、自分で染めた草木染、古布、絣(かすり)」など、いろんな生地を使っています。リバーシブルが多くて、一つで二通り楽しめるんですよ」。デザインもかわいいものからシックなものまでさまざま。手作りなのに三千円からと、リーズナブルなところも魅力。

最近では病気治療中の方のための帽子も作っています。八女店(月一回営業)あり。
連絡先 092-921-3767
http/www.tedukuriboushi.jp

心を無にして花を生ける喜びこの記事をプリントする

私たちの手は魔法の手。生け方次第で、花のいいところを最大限に引き出すことができます。
寺田一峯さん(福岡市西区吉武在住)

華道

●華道とともにブーケやリース作りも楽しみ

和やかに花を生ける生徒の皆さん。ここ、福岡市健康づくりセンター「あいれふ」(福岡市中央区舞鶴)では、月に三回「いけばな教室」が開かれています。「お客様から見て正面に生けるのが草月流の逆生けです」と、初心者にもわかりやすく指導するのは講師の寺田一峯さん(59)=西区吉武=。草月流の中で長年修業し手にした高い技術と感性を、惜しみなく注いでいます。

寺田先生が華道を始めたのは十六歳の時。子どものころから家には常に生花が飾られ、身近な存在でした。だから、華道を始めたのもごく自然な流れだったと言います。「花と向き合い、無になれる時間が華道の醍醐味です。続けることで、立ち居振る舞いや躾も自然と身に付きますよ」と寺田先生。

寺田先生が生徒さんたちに積極的に勧めているのが展覧会への出展です。華道を始めて一年八か月の太田祐子さん(26)=大野城市瓦田=は、三月にマリンメッセで行われた福岡市華道代表作家展に出展しました。「大きな作品に挑戦して、充実感いっぱいでした」と太田さん。上の写真は四月二日から大丸・福岡天神店で行われた展覧会に出品した寺田先生の作品です。

年に一度、生け花教室は陶芸教室に早変わりして、一人ひとりが花器を制作します。「自分が作った花器を使うことで、花を生ける喜びが二倍になります」と寺田先生。教室では、ブーケやクリスマスリースなど、季節に合わせた楽しい花の楽しみ方も教えています。

教室の問い合わせ/090(1089)9737(寺田一峯)

一枚の布から花を作るこの記事をプリントする

同じ布花作りでも、染料の塗り方など人によって違い、その人のカラーが出ます。
佐保 裕子さん(筑紫野市在住)

●作っているときは時間を忘れ、無心になる

白い布を好きな色に染め、花の形を作り上げていく布花。佐保裕子さんが作る布花は、色を押さえたシックな色調が特徴です。

佐保さんは二十三年前、社宅に教えに来ていた先生から、初めてアートフラワーを習いました。「そのとき、お花を作る楽しみを感じたんです。」と語る佐保さん。

アートフラワー

その後もさまざまな先生や友人との出会いがあり、現在の自分なりの「布花」を作るようになりました。五年前には自宅にアトリエを増築し、生徒さんにも教えています。

布花はまずシルクなどの白い布に花びらや葉の形の型紙を置いてカットすることから始まります。次にカットしたものを染料で染色。花びらの端をカールさせたいときはこてをあてます。できあがった花びらと葉をワイヤーに合わせて組み立てると完成。お花は見たとおりを再現することもあれば、自分のイメージで作り上げることもあります。お花屋さんに行くと、お花を観察してしまうそうです。時間と根気がいる作業ですが、だからこそ完成の喜びはひとしお。美しく繊細な姿の布花。佐保さんは新築祝いやお見舞いなどにも活用しています。
連絡先/092(927)1181
 

流木の造形美を生かしたアートこの記事をプリントする

はるかかなたから海岸にたどり着く流木。ひとつひとつの違いを生かしたアート作品を楽しんでいます。
原田美喜男さん(福岡市中央区荒戸在住)

●自由な発想でオブジェなど多彩な作品を制作

カモやツルを思わせる鳥のオブジェ、造花を挿した花器、小石を敷き詰めた和風庭園。
これらは原田美喜男さん自らが、海岸で拾ってきた流木で作った作品です。原田さんが作品作りを始めたのは、一年半ほど前。唐津市の海岸を散歩していた時に、面白い形の流木を見つけたのがきっかけでした。

流木

「どこの国から流れてやってきたのか、何の木なのか分かりませんが、流木には2つとして同じものがなく、独特の味わいがあるのが魅力」と原田さんは語ります。

拾ってきた流木は丁寧に洗浄し、乾燥させてニスを塗ります。その後、作品のイメージに合わせて流木を切り、接着剤で台座に固定して完成。

これまで作った作品は約百五十点。息子さんに勧められ、インターネットで作品を公表しています。「販売もしていますが、愛着のある作品は手放せません」と笑顔で話す原田さん。夜、流木を岩に見立てた庭園風の置物にロウソクを灯し、バルコニーで一杯飲みながら眺めるのも原田さんの楽しみだそうです。

〈玄海流木工房〉
http://genkai-ryuboku.net/

暮らしに役立つかわいい雑貨この記事をプリントする

上達の秘訣は、家族や友だちに「かわいい」「すてきね」とほめてもらうことですね。
藤原真由美さん(佐賀県唐津市在住)

●オリジナリティーと使い心地のよさを考えて

ウールの生地にアップリケや刺繍がついたバッグやポーチ、葉っぱのような形のコースター。表地のかわいらしい見た目はもちろんのこと、裏地に使われている生地にまでハリネズミや水玉の模様。にっこり笑うキュートなクマさん。日常使いのかわいい雑貨類を作っている藤原真由美さんは「基本は、派手ではなく、使い心地のよいもの。それに、オリジナリティーを意識しています」と話します。

藤原真由美

もともと、藤原さんのお母さんが洋裁好きで、小さなころ妹さんとおそろいの洋服を作ってもらったうれしさが記憶に残っています。以来、洋裁は身近な存在。藤原さんは子どもたちの洋服を手作りしていました。雑貨を作るようになったのは、子どもの幼稚園のバザーがきっかけ。「幼稚園の制服を着たマスコットを作ったら、よく売れて。自分が作った物を買ってもらえたことがうれしかったですね」と笑顔がこぼれます。

上達の秘訣は「ほめてもらうことが一番」と笑う藤原さん。現在三人の子育て中で毎日大忙し。なかなか作品作りに集中できませんが、時々フリーマーケットに出展したり、藤原さんの作品のファンでもある友人に買い求められることがあるそうです。今後はカフェなどでも販売したい、と目標を語ってくれました。