山江村を遊ぼう 最終回この記事をプリントする

7月の大雨で、私が住む福岡市南区周辺でも予想もしない被害が出た。
そんな朝、山江村のお姉さん的存在の川内美智代さんから「福岡のニュースを見たけど、○○ちゃんのところは大丈夫ね?」と心配して電話がかかってきた。うれしいですね、もうすっかり親戚のよう。
そんな私の大~好きな山江村・村人の暮らしを知ってもらいたいと始めた「リフレッシュデーツアー」を改め、『い~いとこ会』(良いところ・いとこの意味)を発足。8月22~23日「案山子作り&鹿肉のウインナー作り」そして民泊。
親戚のような、いとこのような村人との交流、山江村限定版「田舎に泊まろう!」は、まだまだ愉快なサプライズ! が待っていることでしょう!

い~いとこ会

ご愛読ありがとうございました。だんだんなぁ!

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米倉治美 福岡市南区在住
12年間南区のミニコミ「ブルージュ」を発行、一昨年秋休刊。現在は福岡と熊本県山江村を行ったり来たりしながらON、OFFを楽しんでいるフリーのライターです。
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山江村を遊ぼう 第15回この記事をプリントする

6月末、私の2年間の田舎暮らしが終わった。山々の緑と清流万江川が流れ、日本の故郷の原風景が残る美しい村。この山江村の景色にひとめ惚れし、福岡と村とを行ったり来たりして過ごした「贅沢な時間」だった。川のせせらぎとカジカの鳴き声を聞きながらの昼寝。自分で野菜を育て、収穫、食する楽しさを教えてもらった畑。「お帰り!」と親戚のように迎えてくれた村の人たちの笑顔。部屋の掃除を済ませ、荷物をダンボールに詰め終わり、飾っていた写真を片付けガランとした部屋でひとりビールを飲みながら思い出に浸った最後の夜…。「私が私らしくなれる」ふるさと山江村、だんだんなぁ(ありがとう、またねの意味)!

田舎暮らし

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山江村を遊ぼう 第14回この記事をプリントする

私が主宰する熊本・福岡びと田舎体験ツアー「山江村リフレッシュデー」。6月の初旬、参加者10人で田植え体験をしてきた。お世話になるお宅の奥様から「ストッキングを穿いてしたら良いですよ」とアドバイス。田んぼのヌルヌルした感触に「足下に何かおる!」「ヒルが居りそう〜」と怖々。しかし、なんでも面白がるリフレッシュデーのメンバーたち。しばらくすると黙々と田植作業をする様子に、取材していた村のケーブルテレビの方が「ねつかね〜」と感心。作業の途中に「よけまん」ば、しましょうかと声がかかる。夜は博多弁と山江村弁で盛り上がった「さなぼり」となった。

山江村リフレッシュデー

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山江村を遊ぼう 第13回この記事をプリントする

今、日本のあちこちで街と村との交流「グリーンツーリズム」が盛んになってきた。村に出かけ、自然や村の暮らしに触れる時間はすばらしい。だが、そこで暮らすとなればほんの少し勇気がいる。普段もの怖じしない私でも、村に来た当初は「どうやったら、村の人から気持ちよく迎えてもらえるだろうか」と不安だった。「まずは村人の中に飛び込んでみよう!」。村のグリーンツーリズムに入会し、活動に参加させてもらうことにした。会長の川内美智代さんは「身の丈にあった活動をしていきましょう」が口癖。街では早急に成果を要求されるが、山や川に囲まれ自然と共生する村は、「ゆっくりズム」で良いのだと教えられる。

毎年恒例の丸岡公園でのつつじ祭り
毎年恒例の丸岡公園でのつつじ祭り

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山江村を遊ぼう 第12回この記事をプリントする

偶然の出会いから楽しい思い出、さまざまな貴重な体験をさせてもらった山江村。昨年の六月ありがとうの意味を込め、「山江村リフレッシュデー」ツアーを開催した。その会が、この五月には六回目を迎える。今年一年は、苗床から稲刈りまで農家で米作りを手伝いながら、村人との交流をさらに深めてもらおうという計画。毎回、福岡、熊本から参加する異年齢の男女十数人は、すっかり山江村、というか村人の大ファン。先日も「マリノアシティ福岡に山江村から産直販売に来るから」と連絡を入れると、各自が応援に駆けつけお手伝い。今、街と田舎との交流「グリーンツーリズム」が面白くなってきた!

第1回山江村リフレッシュデー参加者

第1回山江村リフレッシュデー参加者

 

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山江村を遊ぼう 第11回この記事をプリントする

太りすぎたラディッシュ!

太りすぎたラディッシュ!

クラインガルデンにある、猫の額ほどの畑で家庭菜園を楽しんだ。レタス、スナックエンドウ、ラディッシュ、ほうれん草、きゅうり、ミニトマト、黄色トマト、パプリカ、食べると胡麻の風味がするルッコラ、ジャガイモも収穫した。ほうれん草、葉ダイコン、サニーレタス、チシャ、ブロッコリー、センモト(村ではぐるぐる巻いて酢味噌で食する)。種から育てたサラダ用の野菜は、双葉が出て間引きを楽しみにしていたら、畝一列が虫に食われてしまった。振り返るといろんな野菜を育てたなぁ。成長を楽しみ、野菜の花を知り、収穫直後に食べる野菜のうまさも畑から教えてもらった。

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山江村を遊ぼう 第10回この記事をプリントする

水源の森づくり植樹祭

田舎暮らしも二年目、顔見知りの村人も増えた。村のコミュニケーションならぬ「飲みにケーション」? も楽しみで「村の行事がある」と聞けば喜び勇んで帰郷する。昨年の初春、村政施行百二十周年記念行事「水源の森づくり植樹祭」が開催された。村の小学校の緑の少年団や南稜高校の生徒、村内の各種団体など森林ボランティア総勢二百人で、淡島トンネル近くの林にヤマザクラやケヤキなど苗木八百本を植樹した。夜のお疲れさま会は、村人たちと囲炉裏を囲み、恵方巻きと称してお寿司を肴に地元産の焼酎で乾杯! 山江村の「飲みにケーション」を楽しみすぎて泥酔状態となり、翌朝は久々の二日酔い。

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山江村を遊ぼう 第9回この記事をプリントする

消防団の出初式

新年を迎えた山江村で、年明けの恒例行事「消防団の出初式」が行われた。朝靄の中、村内八つの消防団の団員たちは、緊張した面持ちで整列していく。出初式で緊張のあまり手足一緒に行進したり、来賓の挨拶のときに倒れる団員もいるらしい。一寸の乱れもないよう、キビキビと列を直す団員の様子に、見物をしている私たちにも緊張感が伝わってくる。消防操法競技や数十上空に設けられた籠に向け放水して玉を出す、この村ならではの「玉落とし」競技などが披露された。チームの団結、機敏さ、時間。そして時の運? が優勝をもたらす出初式。山江村は感動と笑いの渦の幕開けとなった。

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山江村を遊ぼう 第8回この記事をプリントする

山江村を遊ぼう 第8回

「今度はいつ帰ってくるとね」。村人のこの一言に、田舎暮らしを楽しむ場所が「私の故郷山江村」に変わっていった。
昨年のクリスマス、交流会のために村の兄ちゃんたちが猪を解体するというので同行。この日、仕掛けたワナにはオス一頭とメス二頭。初めて見る生物の解体作業は驚き。デジカメで撮りまくる私を見て皆は大笑い。作業は長丁場となった。
途中の休憩は庭にゴザを敷き、日向ぼっこをしながら柿を頬張る。そして初試食! 解体を終えたばかりの猪肉の皮と身の部分を薄く切って、塩をつけ生でいただく。これが山江村流、ツウの食べ方。

山や畑に被害を及ぼす猪は、駆除対策として狩猟します。
期間は11月15日—3月15日まで

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山江村を遊ぼう 第7回この記事をプリントする

初めての家庭菜園

街では見ることのない虫に、遭遇することは一応覚悟していたのだが。「もう、すかん!」「しかし、ここで怯んでは田舎暮らしはできない!」。大急ぎで階下からムカデ殺虫剤を持って来て、出没したムカデ? らしきものに噴射。庭ほうきで敵をバン、バン叩いて、ゴミ袋にポイッ!。これで一件落着。と思いきや、後で聞いた情報によると、ムカデは常に雄と雌で行動しているらしい。夫婦仲が良いのだ。一匹がいたということは、部屋のどこかにもう一匹潜んでいるのか?! 田舎での~んびりなんて、とんでもないことだと知った怖い初体験だった。

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山江村を遊ぼう 第6回この記事をプリントする

初めての家庭菜園

日暮れと共に不安がやってくる。「足元や壁にムカデやクモが這ってるんじゃないか」と部屋のあちこちを見回しながら食事。夜は「寝床にムカデが入ってきたら・・・」と怖くておちおち眠ってなんかいられない。山江村から福岡に帰宅するとバク睡状態だった。なのに週末が近づくころには清流の音が懐かしく、高速バスで再び山江村へ。家の周りにムカデ対策の粉薬を撒き、クモとムカデの殺虫剤スプレー、ゴキブリ対策のホウ酸団子。そしてハエたたきを設置。自称田舎暮らし4点セット? 「これでよしっ!」と、安心したとたん2階に敵が出たぁ!

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山江村を遊ぼう 第5回この記事をプリントする

朝のひんやりと澄みきった空気、BGMのように聞こえる万江川のせせらぎで目覚めた。鳥のさえずりと目の前に広がる深緑の山々、そして紺碧色の透き通った清流を眺めながらの深呼吸に至福のひとときを感じる。

だが、ロッジの周りや窓に目をやると大量に張りめぐらされたクモの巣、アミ戸の敷居に黒い塊となって落ちている羽アリの大群。

隣人のアウトドアライターN氏がポツリと一言。
「生きた羽アリは昼には飛んでいくし、死骸はクモの餌。田舎はムカデやクモがこんちはって、家の中に入ってくるのはあたりまえ」「・・・ぐえっ、そんなぁ!」 

山江村

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山江村を遊ぼう 第4回この記事をプリントする

梅雨明けも近づいた頃、ロッジの利用棟を決めるため山江村役場へ向かった。仕事を片付け、いざ出発!

夏でも涼しげな滝

利用者は福岡在住のアウトドアのライターN氏。熊本で青果卸業を営むM一家、そして私の三軒。この日N氏は東京に仕事で不在だった。

「棟決めはジャンケンでしましょう」。勝ったM一家がクラインガルデン入り口の棟を選び、私は迷わずあの日おにぎりを食べたロッジ、ゴウゴウと万江川の流れが一番激しく聞こえる部屋を選んだ。

役場の担当者から鍵が渡された。嬉しくてココロの中でガッツポーズ! 憧れ続けた「心のオアシス」の扉を開けた瞬間だった。

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山江村を遊ぼう 第3回この記事をプリントする

万江川の流れ

コバルト色の透き通った万江川がゴウゴウと勢い良く流れ、下の方に数軒の集落が見えた。けたたましく走る車の音もなければ生活音も聞こえてこない。時折吹く風の音と小鳥のさえずり。

ロッジのテラスの階段に腰を下ろし、川の音をBGMに福岡からもって来たおにぎりをほおばりながら「ここで朝目覚めたら幸せだろうなぁ」と思った。駄目もとで申し込んでみよう。福岡に戻り、村役場へFAXをしたのは深夜、締め切り2分前だった。

数日後、多数の応募者がいたにも関わらず、ひとめぼれ!? した山江村と赤い糸で結ばれていたらしく、入居者決定の通知が届いた。

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山江を遊ぼう 第2回この記事をプリントする

山江村の風物詩 栗の花

雑踏の街、天神を抜け基山、久留米、八代へと高速バスは走る。宮原を過ぎ人吉インターが近づくとトンネルが多くなった。23程のトンネルを抜けながら時間の流れをさかのぼってる?
そんな不思議な感覚にとらわれていた。車窓から見える山江村の山や川、ひっそりと佇む集落。恋心を抱く乙女のようにワクワクしていた。福岡から2時間20分、人吉インターから更にタクシーで20分ほど走ると、そこには日本のふるさととも思える懐かしい景色が広がり、万江川のほとりに建つ可愛い三角屋根のロッジが見えた。

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この年齢で恋をした!? といっても、相手は男でもなければ、女でもない。人口四千人弱の小さな村、山江村に魅せられてしまった。出会いは昨年の初夏のこと。新聞の募集記事「村が建てたロッジで、あなたも田舎暮らしを楽しみませんか」。なぜかこの記事が気にかかった。「山江村??どこだろう」。ロッジの名前「ほたるの荘」というのもすばらしい。妄想癖の私は、月夜に舞い飛ぶほたるを想像していた。「山江村を見に行こう」。応募締め切りの日に、天神から高速バスに飛び乗った。(続く)

山江村クラインガルテン風景
山江村クラインガルテン風景

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