自然を生かした優しい表情の木彫り

人に見せて「良いね!」と言われると、もっと良いものを作りたい! という思いがわいてきます。

 柴崎時男(ときお)さん(福岡市城南区在住)

●自然の一部を使う発想が独特の作品を生みます

自然を生かした優しい表情の木彫り

山形県出身で、子どもの頃から山で木片を削って遊んでいたという柴崎時男さん(60)。9年前、福岡県の交流イベントで宮崎県五ヶ瀬町へ行った際、たまたま作った木彫りが喜ばれたことをきっかけに力を入れるようになりました。
フクロウや干支などの動物、マリア像など、作品のモチーフはさまざまです。木片の曲がり具合、色、形の変化、木目などから、自然と発想がわいてくるそう。木材をつぎ合わせるのではなく、なるべく素材の形を生かすのが柴崎さん流。着色も一切行いません。例えば、真っ黒なフクロウの目には、中心が黒くなる性質があるヤブツバキの枝を利用しています。
素材のほとんどは、現在も交流がある五ヶ瀬町のものです。「いただいた素材で作ったものの中から一番気に入った作品を、五ヶ瀬町にさしあげています。同じものは二つとできないので、なくなっていくのが寂しくもあります。値段は、できればつけたくありません」と、柴崎さん。
制作は本職の三味線・尺八の指導の合間に行っていますが、将来はもっとゆっくり、木彫りに熱中したいと考えています。木彫りを教えてほしいとの声にも応えたいそうです。
柴崎さんの作品の一番のファンは、妻の早苗さん(60)です。「もっとたくさんの人に見てもらいたい」と、自宅で営む整体サロンにも、展示コーナーを作ってしまったとか。今年の「西日本新聞暮らしの文化祭」にも出展予定。

自然を生かした優しい表情の木彫り

連絡先/電話番号092-866-2037

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