〔特集〕前原 maebaru area ~ 古きよき時代を受け継ぐ地元パワーあふれる街 ~
歴史ある建物など昔ながらの風景が残る 人情味あふれる商店街
前原宿の中心地 懐かしの品々を巡る
江戸時代、唐津街道の宿場町として栄えた前原宿。今でも、前原名店街として商店が軒を連ねています。「商店街としての全盛は昭和二十八年から五十八年ごろ。本屋、着物屋、食堂、甘酒用の麹屋など約六十の店が軒を連ね、まさに糸島の中心地。十二月一日から五日の大安売市には、人が行き来できないほどにぎわっていました」と話すのは、光文堂楽器代表の白水典樹さん(61)。
現在でも約四十軒の商店が営業しています。歴史を生かした商店街活性化の取り組みも始まりました。商家・綿屋の建物を修復した「前原古材の森」は、カフェやギャラリースペースとして生まれ変わり、古民家に興味のある人々が遠方からも訪れています。
●前原古材の森
電話番号092-321-4717
前原市前原中央3-18-15
地元の食材を使ったランチも人気。
日替わりランチセット1100円、ケーキセット700円。
庭を眺めながらゆっくりできる。
昭和九年移転当時からの辰美陶器店も必見。「戦時中は海軍などに部屋を貸していて、私たちは店で寝起きしていたんですよ」と店主の波多江辰典さん(75)。
店内には創業時に作られたという磁器の看板もある。
「若い時はとにかくよく働いた」と店主の波多江さん
●辰美陶器店
電話番号092-322-2105
前原市前原中央3-6-43
無料の寄り合い処には宿場町時代の写真や資料が展示してあり、十一月から三月までの週末は、かつて末松菓子店が使っていた機材を譲り受け、栗まんじゅうを販売していました。二十一年ぶりの復活とあって、思い出深いと買い求める人が多かったようです。
買い物客とのやりとりもどこか懐かしい前原名店街。ぶらりと散策してみてはいかがでしょう。
●寄り合い処
前原市前原中央3-6-46
10年ほど前にクスリの天野屋さん隣につくられた無料休憩所。
飲み物や食べ物を持ち込んで一休みできる。
商店街の仲間も買い物をしてくださるお客様も、みんな昔からの顔なじみばかり。買い物に来たおじいさん、おばあさんを送って一緒に帰るような、人情味あふれる商店街です。
来年1月1日には、前原市、志摩町、二丈町が糸島市に統合合併する予定。これからは九大生や若い人たちを巻き込んで、昔の活気あふれる商店街をよみがえらせるために、力を合わせて取り組んでいきたいと思っています。
前原名店街会長
光文堂楽器代表 白水 典樹さん(61)
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