天才漫画家・麻子さんの家に新しい猫「グーグー」がやってきた—そこから始まるちょっと不思議で心温まる日常を描いた大島弓子の自伝的エッセイ漫画を映画化した『グーグーだって猫である』。公開に先立ち、福岡を訪れた主演の小泉今日子さんと犬童一心監督にお話を伺いました。
「映画化の構想は五年前からありました。私も小泉さんも大島さんの大ファンで、そのときから主役は小泉さんしかいないと決まっていました」と監督。監督がそこまでほれ込んだ理由とは?
「前に小泉さんは妖精みたいだと言ったことがありますが、小泉さんには、人間の世界にいるんだけど、ここにいないような不思議な感じがあるんです。それが原作のイメージと非常にマッチしましたね」
一方の小泉さんは、「麻子さんは、四十代の働く女性ということで、自分もちょうど同じ状況で生きているんですね。だから、演じていて自分と麻子さんの境目がないように感じました。麻子さんは孤独という状況を受け入れて生きている。だからこそ、他の命が愛しく感じられるんです」
「僕が大島作品を読んだときに感じたように、この映画を見た後に、自分の周りにある世界を肯定したくなる、まちがいなくこの世界はいいぞってことを感じてほしい」と監督。
麻子さんを元気づけようと頑張る上野樹里さんと森三中演じるアシスタントたちの奮闘ぶりも微笑ましく、そして何より猫好きにはたまらない猫たちの愛らしさも見逃せません。